導入方法

必要なもの
【最低限必要なもの】
  • Windows10 64bitが動くパソコン
  • PC-6000シリーズのシステムROMイメージ
    (PC-6001,PC-6001A,PC-6001mkII,PC-6601,PC-6001mkIISR,PC-6601SR)

【あった方が良いもの】
  • 日本語キーボード(英語キーボードだとキー割り当てに問題があります)
  • ぱぴこんに対する思い入れ

【あると嬉しいもの】
  • ソフトのTAPEイメージ
  • ソフトのDISKイメージ
  • ソフトのROMイメージ
  • ジョイスティック
  • ベーマガ
  • 全てを受け入れる広い心とド根性

開発はWindows10 64bit上で行っています。
32bitの開発環境が無くなったため,今後は64bit版のみのサポートとなります。
他の環境でも動くかもしれませんが動作未確認です。

システムROMイメージを用意しましょう
システムROMイメージとは,PC-6001本体内部にあるROMのデータを吸出したものです。
BASICなどのシステムプログラムや漢字フォントなどが収められており,PC6001Vを使うにはこのシステムROMイメージが必ず必要です。
isioさん作の saver と 森川さん作の P6DatRec を使って実機から吸出してください。
SRの場合は Windyさん作の saver3 を使うとDISK経由で吸出せるので便利です。
HashiさんのページにあるBIOS吸出し手順がとても参考になります。

システムROMイメージファイルは他のP6エミュレータと互換性がありますので,手持ちのものがあれば流用可能です。
ただし,必ずお手持ちの実機からご自分で吸出したファイルを使ってください。
吸出したデータにも著作権があるので取扱いには注意してください。

残念ながらP6シリーズ実機を持っていない,もしくは実機を処分してしまったけどなんとかして使いたいという方は,秋川さん作の PC-6001用互換BASIC もしくは PC-6001mkII/6601用互換BASIC を使用してみてはいかがでしょうか。
開発途上ながら十分な互換性を実現しており,一般的なBASICのプログラムであれば全く問題なく動きます。
リンク先の説明をよく読んで使いましょう。

PC-6001
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
BASICROM.60 16KB 54C03109 N60-BASICインタプリタROM
CGROM60.60 4KB B0142D32 N60-BASIC用CGROM

PC-6001A
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
BASICROM.61 16KB FA8E88D9 N60-BASICインタプリタROM
CGROM60.61 4KB 49C21D08 N60-BASIC用CGROM

PC-6001mkII
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
BASICROM.62 32KB 950AC401
D7E61957
N60m-BASICインタプリタROM
(*1)
CGROM60.62 8KB 81EB5D95 N60-BASIC用CGROM
CGROM60m.62 8KB 3CE48C33 N60m-BASIC用CGROM
KANJIROM.62 32KB 20C8F3EB 漢字ROM
VOICEROM.62 16KB 49B4F917 音声合成ROM
 *1 PC-6001mkIIの BASICROM.62 は2種類存在することを確認しています。
   バージョンはどちらも1.7ですが細かなバグ修正が行われたようです。

PC-6601
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
BASICROM.66 32KB C0B01772 N66-BASICインタプリタROM
CGROM60.66 8KB D2434F29 N60-BASIC用CGROM
CGROM66.66 8KB 3CE48C33 N66-BASIC用CGROM
KANJIROM.66 32KB 20C8F3EB 漢字ROM
VOICEROM.66 16KB 91D078C1 音声合成ROM

PC-6001mkIISR
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
SYSTEMROM1.64 64KB B6FC2DB2 N66/N66SR-BASIC ROM
SYSTEMROM1.64 64KB 55A62A1D 音声合成,漢字,その他ROM
CGROM68.64 16KB 73BC3256 BASIC用CGROM

PC-6601SR
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
SYSTEMROM1.68 64KB B6FC2DB2 N66/N66SR-BASIC ROM
SYSTEMROM1.68 64KB 55A62A1D 音声合成,漢字,その他ROM
CGROM68.68 16KB 73BC3256 BASIC用CGROM

拡張カートリッジ
一部の純正拡張カートリッジのROMもシステムROMとして扱います。

PCS-6001R 拡張BASIC
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
EXBASIC.ROM 8KB TBC N60拡張BASIC ROM

PC-6601-01 拡張漢字ROMカートリッジ
PC-6007SR 拡張漢字ROM&RAMカートリッジ
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
EXKANJI.ROM 128KB TBC 拡張漢字ROM

(未対応)PC-6053 ボイスシンセサイザ
ファイル名 サイズ CRC32 対応ROM
EXVOICE.ROM 8KB TBC 音声合成ROM


固定語のWAVEを準備しましょう
mkII以降の音声合成の固定語データは音声合成チップに内蔵されているため,直接吸出すことはできません。 そこで実機の出力音声をWAVEファイルに録音したものを使用します。 実機のモード5または6で「talk"f41."」を実行し,その音声を f41.wav の名前で録音して保存してください。 同様に f42〜f44.wav も用意します。 WAVファイルがない場合,固定語が再生されません。

ファイルを解凍しましょう
まずは『ダウンロード』から最新版のファイルをダウンロードしてください。ファイルはZIP形式で圧縮されています。ファイルを解凍すると下記のフォルダが作られます。
フォルダがない場合は実行時に自動作成されるのであまり気にしなくても大丈夫です。

ROM システムROMイメージを置きます
階層フォルダに対応していますので,機種別にフォルダを作成するなどして管理しましょう
同名ファイルが複数存在する場合,最初に見つかったものを使用します
EXROM 拡張ROMイメージを置きます
FONT フォントファイルを置きます(自動作成)
TAPE P6T形式もしくはベタ形式のTAPEイメージを置きます
DISK D88形式のDISKイメージを置きます
IMG スナップショット(PNG)が作成されます
WAVE 固定語のWAVEファイルを置きます
DOKO どこでもSAVE,リプレイのファイルが作成されます

早速 起動しましょう
pc6001v.exe のアイコンをダブルクリックして起動します。
コマンドラインオプションはありません。

ダブルクリックで起動

アイコンは 天丸さん の作品を使わせていただきました。感謝!

初回起動時にINIファイルが作成されます
初回起動時はROMイメージを検索します。
検索順序は

(1) PC-6001
(2) PC-6001A
(3) PC-6001mkII
(4) PC-6601
(5) PC-6001mkIISR
(6) PC-6601SR

です。

実行ファイルと同じ場所にINIファイルが作成されます。
機種やパスなどが自動的に設定されるはずですが,もし正しく設定されなかった場合はメモ帳などで編集して修正してください。
ファイル名は pc6001v.ini です。
INIファイルの詳細は技術情報を見てください。

修正の結果,訳がわからなくわからなくなってしまったらINIファイルを削除して最初からやり直してみましょう。

<< 注意!>>
PC-6001用互換BASIC もしくは PC-6001mkII/6601用互換BASIC を使用する場合は
必ずINIファイルを編集し,ROMのCRCチェックを無効にする必要があります。
( "CheckCRC" を "No" にする )

NEC
PC-6000 Series
Emulator